長くアップダウンの激しい中学受験には、アメとムチが欠かせません。
ムチといっても体罰厳禁は言うまでもありません。
問題はアメです。
桜蔭は原則禁止
中学受験での個人差は「勉強習慣」が大きく占め、アメのあげすぎは自主的な勉強を妨げる要因になります。
それでも「受験が終わったら(合格したら)携帯を買ってからがんばろうね」と約束している人も多いことでしょう。
中学生になれば、当然、スマホが欲しい、ラインがやりたい、となるのは思春期ならば当たり前のことです。
が、親としてそれでOKなのか。
一度考えてみてから約束したほうがいいかもしれません。
ちなみに桜蔭は原則禁止です。
緊急連絡用に保持していもいいけど、学校内はもちろん通学中に使うことはいけないというスタンス。
特に合格者の保護者説明会で校長先生が「合格したらスマホを買ってあげると約束した人もいるかもしれません。買った人は解約しろとはいいませんが、まだ買っていない人はやめてください」という趣旨のことをおっしゃっていました。
スマホは百害あって一利なし
前に紹介した「世界に1つだけの子育ての教科書」の著者で臨床心理士/行動分析学者の奥田健治さんは、絶対やってはいけない三大NG行為をあげています。
1と2は前に紹介しましたように
①体調不良やストレスの訴えに対して丁寧にケアすること
②子どもが傷つかないように配慮すること
でした。
3つ目は
③インターネット(携帯電話を含む)は「制限付きで大丈夫」と考えること
です。
もちろん中学生になればインターネットや携帯ともまったく無縁とも言えないと思いますが、以下の奥田さんの言葉をかみしめ、「合格即スマホ」の是非はご両親とお子さんで議論してから、「アメの約束」をしたらいかがでしょうか。
以下引用(本書168ページより)
インターネットの使用というのは、飲酒や禁止薬物と同じと考えましょう。
今の世の中は、子どもに酒を飲ませているようなものです。制限付きで酒を飲ませることがないので、15歳くらいまでは、本当は学校にある共有のパソコンを授業で使用させるほうが望ましいです。
子どもの主張や口実を「もっともだ」と思ってしまうところから、子育ては破綻していきます。
残念ながら、中学生にもなると、7割くらい個人用の携帯電話を持たせてしまう世の中になっています。
でも、わずか3割に入ることは宝くじの1等賞を当てるよりも可能性があります。
引用おわり
たしかに、一時期「イスラム国(IS)」による残虐動画を小中学生がパソコンの授業の隙をみて見つけて、気分が悪くなったりトラウマを抱えたりするというニュースが毎日のように報じられておりました。
フィルタリングがされているであろう学校のPCを使ってもこんな調子です。
ましてスマホでフィルタリングをつかっているから安全なんて思っているのは、たしかに暢気すぎるかもしれませんね。
春以降、私も携帯を巡ってKOMACHIとのバトルが続くことでしょう。
スマホはアルコールと思って議論しようと思います。
【追記】
結論:細かく書きませんが、百害あって一利くらいです。できるだけスマホを与えるのはやめましょう!!!!!
『世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法』(→amazon)
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