MICHIZANEです。
表題「自分から勉強する」は親にとって永遠の願い。
ましてや中学受験は通常3年、多い人ではそれ以上の期間となり、大学受験などと比べるとかなりの長期戦となります。
ゆえに親が言うまで勉強しない――ではお互い精神的に参ってしまう。
なぜ勉強の習慣など身に付いたのか
大学受験であれば、隙あらば単語カードをめくるなりして色々工夫できます。
しかし、小学生に「スキマ時間で効率的な勉強を!」なんて期待するだけ無駄。
とにかく、やるべき課題等があったら、親から催促されずとも自ら勉強する姿勢がとても重要になってきます。
娘のKOMACHIが小4での偏差値が28ながら偏差値71の桜蔭に合格することができたのは「自分から勉強する子」だった要素は外せません。
ただ……なぜ、そんな習慣が身に付いたのか……。
親はもちろん、本人にもわからないのが勿体ない。
『世界に1つだけの子育ての教科書-子育ての失敗を100%取り戻す方法(ダイヤモンド社)』(→amazon)という書物にヒントがありました。
子どもが傷つかないように配慮すること
第4章に「自分から勉強する子になる法則今日からできる11ステップ」という記述が載っています。
要点だけまとめますと……。
- 娘がはまっていた消しゴムを100個くらい仕入れる
- 息子がはまっていたキャラクターシール数百枚を仕入れる
- 自分(大学教員男性)の仕事のかばんにはストックを常備する
- 大学教員で本当は帰宅する時刻が決まっているがわざと遅れたり早めたりして子供達に帰宅時間を読めないようにする
- 「ただいま」といって帰宅する
- そのとき子供が宿題をやっていたら1と2のものを一つおみやげとしてあげる
- このとき「たまたま手に入った」という
- その際絶対に「勉強をがんばっているね、偉いね」「宿題がんばったからごほうびだよ」と言わない
- 宿題をやっていないくてもなにもいわない、特に小言は絶対にいわない。しかしおみやげはあげない
- 上記は父親が決めた法則で、絶対にこのルールを子供達に明かさない
- 10回ほどうまくいったら、帰ったときに机にむかっていても、2回に1回くらいしかおみやげをあげない
著者は臨床心理士の奥田健治氏であり、色々な要素が入っていて興味深いですね。
この本の柱となる技は、目標達成の技術で、よく使われる「スモールステップ」です。
根性や気持ちや、夢などで動かそうという考えとは真逆の思考。
本書は、不登校や暴力などハードな子育ての悩みにこたえる本ですが、「絶対に御三家にあなたは合格するんだからね」と、本人以上に追い込んでしまいがちな親御さんは、一度、この本に目を通しておくと、長い中学受験ライフが少し楽になるかもしれません。
第5章「過保護・過干渉」の子育てが、あなたの子を腐らせる――というのも「うわー、あぶなかった」と思わせる内容でした(苦笑)
特に
NG→体調不良やストレスの訴えに対して丁寧にケアすること
NG→子どもが傷つかないように配慮すること
この2つは、中学受験ではむしろ推奨されがちな気もしますが、行動分析学からは絶対にやってはいけないことなんだとか。
いやぁ、本当に危なかった……。
『世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法』(→amazon)
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