MICHIZANEです。
土曜日は桜蔭のかばんや体操着などの購入日でした。
なにをいまさらですが土曜日も授業あるんですよね、私立って。休み時間には先輩方が興味深そうに新入生たちを眺めていました。
勉強が好きか嫌いかあるいは得意か
体操着のサイズ採寸で延々と並んでいる間――4月からの同級生となる子たちを見ていて、なるほどと思ったのは、待ち時間にKOMACHIも含めて、みんな本を読んでいるんですね。
スマホをいじっている子はゼロ。先週の保護者説明会で、スマホは買わないようにと言われましたし、持ち込まなかっただけかもしれませんが。
なにが言いたいか?
というと、中学受験で、御三家をはじめとする難関校と言われるところを目指すのでしたら、子供に次のいずれかの要素がないと入ってから後悔するかもしれない、ということです。
◆勉強が好き
◆好き嫌い関係なく得意
KOMACHIの場合、4年生のときに偏差値28をとったこともあり、勉強が得意とはいえなかったとはいえ、「勉強が好き」な子でした。
6年生になると、さすがに「嫌い」と言ってましたが笑。
それでも、受験が終わったあとには、学校から配られた算数と国語の宿題と、予習用に新しく買った英語と数学の簡単なドリルを毎日、それほどのストレスもなく淡々とやっています。
志望校の選び方
中学受験は、遅くとも5年生から始めます。
受験人口の密度が高いエリアでは、4年生からの入塾枠が無くなるため、それ以前から通わせておかねばならない、なんてケースも。
小学校での授業にプラスして2年以上も勉強を続けるということは、当然ながら辛いことです。
勉強好きでも、疲弊していき、段々と勉強が嫌いになり、勉強嫌いな子は、当然ながらもっと疲弊します。
中学受験はゴールじゃない。
脳トレである。
とは言っても、心身ともにすり減らすものですから、見事合格となっても、勉強嫌いの子はそこでゴールになりがちです。
4月になって、周囲の新しい友人たちが合格後も当たり前のように自学を続け、次の大学受験は6年も先なのに、それでも普通に勉強をしている――この環境は、勉強嫌いの子にはショックでしょう。
志望校選びが、偏差値順になるのは致し方ありません。
どの学校が子供に向いているか否か、なんて入ってみないと分かないものです。
が、どんなに勉強が得意でも、嫌いで嫌いでたまらないという資質の場合は、志望校選びをよく考えたほうが良さそうです。
「うちの子は勉強が嫌いだから、自由な麻布」というのはありがちな考えですが、男女の御三家では「自由」をモットーにする女子学院や麻布へ進んだら、そこで勉強をストップしてしまうリスクが高いかもしれません。
また、桜蔭のように「勉強するのがデフォ」というところは避けるべきでしょう。
御三家に受かっても、豊島岡へ行く人も
では、どういうところがいいか?
というと【大学附属校】が一番に挙げられますね。
学校がキッチリと勉強させてくれるところも一つの選択肢になるでしょう。
女子であれば、豊島岡など進学実績が伸びているところは、学校での授業を強化しているのが売りです。
どうやって、そういう学校を探せばいいかというと、中学受験ガイドの各校の時間割です。
SAPIXの中学受験ガイド2015年版で人気の女子校を見てみます。
英語の週あたりの授業コマ数(3年間)は、
桜蔭 13.5
女子学院 15
フェリス 16
雙葉 17.5
渋谷幕張 18
豊島岡 20
となっています。
豊島岡-桜蔭=6.5×40週(適当)×3年=780時間も違ってきます。
【追記】
上記の計算適当すぎでした。
桜蔭の場合、1年生で149コマ(週4コマ)、2年生で157コマ(週4.5コマ)、3年生で175コマ(週5コマ)と、徐々にふえていきますので差は縮まるかもしれません。ほかの学校も学年が上がるにつれてさらに増えていくのかもしれないので何とも言えませんが。
【追記おわり】
御三家に受かっても、豊島岡に行くという人の話を聞きます。
その親御さんは色々な面で、よくお子さんのことを知っているんだろうなぁと感心します。
6年生になって夏もすぎると、親も子も見えるのは偏差値ばかりで、まわりが見えなくなっていくことはほぼ間違いありません。
ですので今の時期に、「受験中に子の資質を見極めるぞ」と頭の片隅に入れておくと、12月ぐらいの志望校を決めるときに自信を持って、親子で話し合えるのではないでしょうか。
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