歴史研究者のはしくれMICHIZANEです。
1月試験校も一通り終わり、多くの受験生にとっては本命の2月校へ向けていよいよラストスパートですね。全部終わるまで途中の合否は明かさないというのがSAPIXルールのようなのでとりあえず結果は伏せておきます。
「さあ、これまでの総復習だ!」と思って、SAPIXのペーパーを「発掘」すると、とんでもない分量で、いったいなにをやっていいのか、取捨選択に悩む人も多いと思います。
部門によって、色々ですが、簡単に仕分けできるのが「漢字」。
たとえばKOMACHIが受ける桜蔭と豊島岡ですが、市販の過去問には「出題分野分析表」があります。
その分類を見ると、以下の通り。
【桜蔭】
平成17年から平成26年の計10年のうち、漢字の「書き取り 10」「読み 2」「部首・画数・筆順 0」
【豊島岡】
平成22年から平成26年(各年2回分)計10回のうち、漢字の「書き取り 10」「読み0」「部首・画数・筆順 0」
書き取り20:読み2:部首・画数・筆順0
つまり、両校を受ける場合は、漢字については「書き取り」のみやるべき、という結論になります。
受ける学校の傾向を調べず、同じ時間配分で「読み」もしてしまったら、大きな迂回ルートをとったことになります。
最終段階でこのロスは痛いので、みなさんそれぞれの過去問を見直してみてください。
なお、2校だけでなく、全体の傾向はどうなの?というご意見もあると思います。
個別にはわかりませんが、「でる順」の旺文社さんが分析しております。
それによると、分野別でる順(漢字)の比率がこちら。
【書き取り】63%
【読み取り】24%
【部首】4%
【同音異義語】3%
【送りがな】2%
【画数と筆順・同訓異字・音読みと訓読み】1%
【その他】3%
音読み訓読みや、画数、筆順って結構がっつり学ばされたような気もしますが、受験という観点だけでみると優先順位は極めて低いのですね。
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